佐高教新聞

佐高教新聞 1727号 2025年10月15日

実習教員 採用試験募集要項で改善
 11月15日に県立学校実習助手・寄宿舎指導員の採用選考試験がおこなわれます。
 従来の受験資格は次のとおりでした。
(工業)高等学校卒業(卒業見込を含む)以上の学歴を有し、工業の専門学科又はそれに相当する課程を履修した者
(理科家庭)次のア又はイに該当する者
ア 短期大学卒業(卒業見込を含む)以上の学歴を有する者
イ 高等学校卒業(卒業見込を含む)以上の学歴を有し、家庭の専門学科又はそれに相当する課程を履修した者 (※家庭の専門学科又はそれに相当する課程には、普通科は含まない)
 今回、受験資格が拡大され、先のア・イに次を加えいずれかに該当する者となりました。
ウ 高等学校以上の学歴を有し、学校において実習助手としての職務に3年以上従事した者
エ 民間企業等において、一つの職場で正社員又は正規職員として3年以上の勤務経験があり、受験する教科に関する特に秀でた知識・技能を有するもの

前年度、理科家庭の実習助手として長年の経験がありながら、従来の験資格である「高等学校卒業以上の学歴を有し、家庭の専門学科又はそれに相当する過程を履修した者」の「家庭の専門学科卒業」に該当しなかったために受験ができなかった方がおられました。十分な知識と経験を有しておられる方だったので、昨年の県教委交渉に参加した実習教員から受験資格の改善を訴えていました。学校長からも要望が出されていました。今回の変更により受験が可能となり、声を上げていくことの重要性を示した出来事でした。
 また、論文試験が廃止され、面接試験の時間が充実されることにより、人物重視の選考がおこなわれるとしています。
 一方、採用枠に関して、昨年に続き今年も農業科の採用ありませんでした継続的な採用により技術指導の伝承が可能になります。全ての職種における正規雇用の拡大を訴えていくことが、一層大事になっています。

実習教員採用試験対策講座
日時 10月24日(金)19:30~20:30、11月 7日(金)19:30~20:30 
(19:00~19:30をお弁当タイムにします)
場所 佐賀県教育会館 4階 会議室 佐賀市高木瀬町大字東高木227-1
オンライン(ZOOM)でも参加できます。
10月24日(金) ID:533 498 7933 パスコード3737711
11月 7日(金) ID:847 2274 3744 パスコード308237
内容 面接対策(工業、理科・家庭)
教育会館会場の参加者にお弁当を用意します。会場で食べても良いし、持ち帰りでも良いです。組合にまだ加入をされていない方でも参加できます。参加は事前の申し込みをお願いします。


県教委交渉に参加しよう!
10月27日(月)13時30分より 佐賀県市町会館 会議室にて


第732回中央委員会(9月27日開催)報告
1 県教委交渉の参加をお願いします
  1回目 10月27日(月)13時30分~16時
      佐賀県市町会館会議室 
  2回目 11月10日(月)13時30分~16時
      佐賀総合庁舎会議室 ※日程が変更になる場合があります(10月15日現在)

2 役職評価に取り組みます
  実施時期 10月14日(火)~10月31日(金)
  集計   11月4日(金)~11月14日(金)
  県教委提出  11月末日

3 定数・加配要求、人事の取り組み
① 教職員未配置調査
  目的:教職員の未配置による生徒への影響、学校現場の対応を把握し県教委交渉に活用します
  高教組提出締め切り 10月31日(金)
  調査用紙:佐高教組ホームページに掲載

② 2026年度教職員定数・加配要求
  目的:来年度の教職員定数の充実をはかるため、実態の把握と分会での議論をすすめます
  調査用紙:佐高教組ホームページに掲載
  高教組提出締め切り  11月28日(金)
  県教委提出予定日   12月17日(水) 

③ 2025年度末人事対策 
  民主的人事の確立、不当人事阻止のため、本部と分会の連携を十分にはかります
  ・重点異動・留任者の締め切り 11月28日(金)
  ・代表者会議(人事対策委員会)
   12月6日(土)10:00~12:00

4 給特法に関するチラシの配布活動
  組合員をはじめとして未組合員にも情勢を伝えるために配布活動にとりくみましょう

5 職場の安全衛生活動
  学校で行われている衛生委員会に参加し、学校で取り組んでいる特徴的なことがありましたら情報提供をお願いします

6 組合加入促進、共済加入促進の声かけ
・「2学期声かけキャンペーン」(QUOカード進呈)に取り組み対話活動をすすめます
 ・チラシの全職員配布行動と、職場で総合共済加入3名達成を目指して声かけをすすめましょう
 ・自動車共済の「みつもりキャンペーン」「セーフティ車検」を普及させます

7 地区協議会の開催
  組合員の要求や願いを対話活動を通じて聞き取るため、懇親会形式の地区協議会をおこないます。青年教職員、女性教職員の参加を重視します

職場状況(分会会議報告書より掲載しています)
【佐賀工】職員会議後に集まってもらいお菓子でみんなの笑顔も見られました。新規採用職員にお菓子を添えて資料を配布しました。共済に関心を持たれた方がありました。

【佐賀工定】退職金の質問。61歳定年として、従来どおり60歳で退職金を受け取ると、翌年が再任用等の扱いではなく、非常勤扱いとなる。従来の再任用のようにはいかないようだ。不利益になっていないか教えて欲しい。

【佐賀北通】生徒数の増加により教室のキャパシティを超えている教科がある。これに伴いリポート添削など負担が大きくなっている職員が複数いる。

【佐賀商】総体や各種大会の九州大会引率など、学校内外で忙しくしている先生が多い。振休をとりやすい環境であってほしい。

【致遠館】1学期も終わったがすぐにオープンスクール、夏期補習、文化祭準備と忙しい状況が続きます。

【金立特別】生徒の男女比率と職員の男女比率が反し、男子のトイレ支援を少ない男性職員でおこなっている。トイレ支援に多くの時間を要し、次の授業に間に合わなかったりする。

【大和特別】体調を崩している職員が多い。校舎が古く雨漏りする箇所が数か所ある。夏季休業中も研修や大会などで休みや年休をとれない職員がいた。

【唐津特別】レクレーションなどを通して新規組合員の加入促進をしたい。

【有田工】未加入の先生にも声をかけて「全定合同うなぎの会」を開催し、組合の活動状況などを紹介することができた。

【佐賀農】水曜日が定時退勤推進日だが実態とかけ離れており、部活動休養日の割合が高い月曜日に変更してはという話になり、職員会議で了承された。施錠当番についても声をあげ制度的に時間外勤務を減らす方向にもっていけたらと思う。


全教定通部 中国・四国・九州ブロック 学習交流集会「あきらめない いそがない ひとりにしない定通教育」

11月8日(土) ホテルグランデはがくれ3階「天山」
13:30 開会あいさつ
13:40 講演 発達障害をかかえる学生に対する就職・就労・進学について
    講師 大野博之 さん(ユニカレさが 代表)
15:45 全教定通部全国学習交流集会の報告
16:00 各県交流、18:00 夕食交流会

11月9日(日)ホテルグランデはがくれ3階「天山」 
9:00 講演:包括的性教育の実践から
       ~自分を大切にし、相手の意思を尊重するために~
   講師 千住真理子 さん
   大阪府の元中学校教員。特別支援学校にも勤務。障害のある中学生や青年や成人への性教育に取り組んでこられました。
 ※オンライン(ZOOM)による講演となります。会場の「天山」で視聴します。オンライン視聴も受け付けます。
 ミーティングID 876 7554 9073 パスコード 082325
※9日は佐賀高教組定通部以外の方も参加を受け付けます

11:30 閉会式 11:45 終了


教育講演会 「教育改革」は何を改革してきたのか ~教育DXの構造的背景~
教育DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、教育をデジタル化し、ICT(情報通信技術)やデータ等を活用することのみを指すのではありません。デジタル化を通じて、教育の本体を変革することが目的です。
 教育課程の過剰搭載,教師と生徒の過剰負担の現状を変えていくために、学校は何をしていくのか、教師の役割とは何かについて、考えていきたいと思います。

講師 児美川孝一郎さん 法政大学キャリアデザイン学部教授
専門分野:青年期教育、キャリア教育、教育政策、就職問題
日時 11月24日(月・祝日)14:00~16:00
場所 教育会館 5階 会議室
主催:佐賀県高等学校教職員組合
   ゆきとどいた教育をすすめる佐賀県連絡会


執行委員リレーエッセイ「組合について」 Y・F
 佐高教組に入ったのは平成6年頃だったように思う。この頃は、ほとんどの先生が組合員であり、定期大会や中央委員会では多くの先生方が参加し、とても活発な意見が話し合われた様子が思い出される。話が飛ぶが平成25年頃は,確実に組合員の数は減り、新しく組合員になる先生もいなくなっていった。この頃から定期大会・中央委員会ともに寂しい参加者数だったように思う。組合離れが進んでいく中、組合員が増えていくことはないと思う。しかし、全てが理不尽・不合理ではないが、管理職や県教委に対し意見を言う存在は絶対になければならない。組合に対し,金銭面や活動面で不平不満があるとは思うが、まだまだ組合員の一人一人が組合活動を続けていってもらいたいと思う。組合員の数が減ってはいるが、いろいろな意見・苦情を述べ改善させることができるのは組合だけだと思うからだ。



=川﨑委員長の時事コラム= 先日の自民党総裁選で初めて女性の総裁が誕生した。他の政党は女性の党首や代表が経験しており、目新しいことではなく、ようやくその段階に来たのでは▼近年のアメリカ大統領選挙において、トランプ氏は女性候補と対決し、いずれもトランプ氏が勝利した。もしアメリカで女性大統領が誕生していたら今と違う情勢になっていただろうか▼そのアメリカから日本は防衛費をもっと上げるように要求されている。2022年度は5兆4000億円だった防衛費が2023年度には6兆8200億円、2024年度では7兆9500億円と、毎年ほぼ1兆円ずつ積み増しし、2025年度には8兆7005億円だ。国家予算の中で防衛費が全体の7・2%を占め、教育費と比較すると1・44倍となっている▼日本が抱える問題に超高齢化や人口減少などがあり、政府は厳しい財政運営が求められる中で、防衛費増額の先は見通せるのか。国民に今以上の増税を強いるのを止めなければ▼日本国憲法第9条で戦争、武力による威嚇、または武力の行使を国際紛争解決の手段として放棄し、陸海空軍その他の戦力を持たず、国の交戦権を認めないとい定めていたが、これではいつ戦争態勢に陥ってもおかしくない。台湾有事をあおらず、平和活動を通じて世界に貢献すべきである。


全教共済 秋募集
新規加入を受け付けます 新聞に案内パンフを折り込んでいます
申し込みは11月30日まで